みなさんこんにちは。
今回は私が最近読んでハマった小説を紹介していきます。
原作小説やディズニー映画にもなっている『不思議の国のアリス』。
ご存知の方も多いのではないでしょうか。
かくいう私は、体の大きさを変えられるお菓子やメルヘンな世界にキャラクター、なによりも好奇心旺盛の可愛らしいアリスには惹かれるものがあり、一度はこんな体験をしてみたいと憧れを抱いたこともありました(笑)
そんなファンタジーな世界から一転、不思議の国や現実世界で起こる登場人物の死…。
不穏な内容が繰り広げられる内容が書かれた本のタイトルは『アリス殺し』です。
あらすじ
主人公は大学院生の栗栖川亜理(ありすがわあり)。
最近不思議の国に迷い込んだアリスの夢ばかり見ています。
夢の中でハンプティ・ダンプティの墜落死に遭遇し、翌日大学に行ってみると、キャンパスの屋上から玉子という白紙研究員が墜落死を遂げていた…!
その後も夢で見た死が現実の死と繋がっていて、なんと夢でアリスは殺人事件とみなされ最重要容疑者にされてしまう。
夢と現実を行き来しながら、亜理はアリスの容疑を晴らせるのか!?
彼女と同じ夢を見ているとわかった同学年の井森とともに、亜理は事件を調べ始める。
魅力その①:独特の世界観
あらすじにも書いたとおり、現実と夢が繋がっており、夢で見たことと似た出来事が現実世界でも起こるという現象、キャラクターが結びついているという世界観にまず引き込まれました。
そして現実世界と不思議の国ではキャラクターの性格が違うこともあり、読めば読むほど謎が深まっていきます。
魅力その②:リズミカルでリアリティのある文章
会話や擬音も多く使用されていることで、テンポよく読みやすい文章になっている印象を受けました。
読みやすいからこそなのか、キャラクターが死ぬ(殺される)シーンは思わずゾッとするほどリアルにイメージしてしまいます。
想像力を掻き立てられる文章はまさに面白いの一言に尽きます。
魅力その③:最後まで分からない誰がどのキャラクターなのか
現実世界の人物が夢ではどのキャラクターなのか、私は最後まで気づくことができませんでした(笑)
読み返せば伏線はあったのですが、初見で気づくことができる人はなかなかいないのではないでしょうか?
この人はこのキャラクターじゃないかと考えながら読み進められることも面白さのひとつでした。
いかがでしたでしょうか?
良く知るキャラクターを題材にした内容は思わず引き込まれてしまうものがありました。
シリーズになっており、続く作品も児童書を題材としているので世界観にも入りやすく、ミステリー・思考することが好きな人には特におすすめの作品です。
この機会にミステリーに触れてみたい、本を読んでみようというきっかけになったら幸いです。